2008年11月05日

高橋俊介『巨大高層建築の謎』

新書百花繚乱の昨今、フルカラーで科学にまつわる知識を分かりやすく紹介するサイエンス・アイ新書は、なかなかいいスタンスで展開していると思う。
31メートル以上の建物なんて、いまではあたりまえのように林立しているが、それらはすべて「超高層」と呼ばれる建築物だということを知っている人は、思いのほか少ないかもしれない。
巨大建築物、超高層建築物にまつわる知識を分かりやすく解説した本書。浮力について定義したアルキメデスの原理が土にも適用されて、土の上に浮かんでいる超高層ビルがあるなんて知らなかった。エンパイアステートビルのてっぺんには巨大飛行船の乗降用デッキがあったという話は、どこかで聞いたことがあるのだけど、まったく覚えていなかったから初耳だったのかもしれない。巨大なビルに巨大な飛行船が停泊している当時の想像図は、見ているだけで思わず身震いする(実際には危険すぎるということで使われないまま、飛行船の時代が終わってしまったらしい)。
デカい建物は、デカいというだけで威容を放っている。そこにしびれる、あこがれる。

商品イメージ
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posted by 多村えーてる at 17:00| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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