2004年08月06日

「何のオタクですか?」と聞かれるとき

(A機)>ヘンなシチュエーションもあったもんですね。
(栄輝)>そうでもないぜ。クリエイターサイドの人たちで、自分の属性を認識できていないような人、ようはオタクを自認してはいないけど、制作系の仕事をしているような人たち。こういう人たちは、朝から晩まで仕事しまくっているから、オタク化するヒマもなかったりするのが実際なわけで。「俺はオタクだから、とにかく本が家にたくさんあるわけですよ」とか言うと、こんなことを聞き返されるわけ。
(A機)>なるほど。自分から「オタクです」と名乗ったときの反応なんですね。でもそれって「趣味はなんですか」と問いかけていることといっしょですよね。
(栄輝)>そう。突っ込んだ問いかけでもなんでもない。むしろ本質からは遠い質問、いわば愚問。
(A機)>そこまで言いますか。そのココロは?
(栄輝)>ようはオタクっていうのは価値基準の軸のことである、ということな。モノの見方、世の中にたいする判断の基準、生活の基準がどのようにあるか、それこそがオタクであるということだと思うわけ。つまり、「オタクだから本が多い」と言ったら、「あーこの人のうちにはとにかくモノが大量にあるんだろうな」ということとピピンと感じてもらいたいわけ。
(A機)>だったら普通に「うちにはたくさん本がある」と言うだけでもよかったのでは?
(栄輝)>ノンノンノン、ただ「本がたくさんある」んじゃなくて、「オタクだから」本がたくさんあるの。いま言ったように、当然他にもいろんなものが大量にあるの。
(A機)>はぁ。
(栄輝)>で、「何のオタクですか?」って聞かれても、「アレが好き」「コレが好き」とかそういうのじゃなくて、世の中をぼくはこう見てますよ、ということがオタクなんだから、どれだけ本やモノがたくさんあっても、ひとつコレコレのオタクです、なんて言えないわけよ。
(A機)>でもあんたガンオタじゃん。
(栄輝)>それを言ったらおしまいだろう。
posted by 多村えーてる at 10:37| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | DIARY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック