2004年08月19日

掌のマシンクロニクル

年初に衝動買いした PEG-TH55 は、あいもかわらず不況坩堝の大阪において、出るあてがあったわけでもないのに「な、夏のボーナス一括払いで」なんてやらかしたものだから、引き落としが完了したのはつい先日のことだったりする。これでようやく名実ともに自分のマシンになったと胸をなで下ろした次第。そしてふと気が付くと…、

「クリエって新商品でないね」。
 
そうかー、やっぱりクリエも失速してるんだと。TH55はなかなかの出来だから、こいつを買ってみんな幸せになればそれでいいと思うんだけど、そういうわけにもいかないんだろうね。…とかなんとか言ってるうちに、秋には新商品がでるんだろうか。
 
HP-200LX の「S」のキーがまた折れたので補修。こいつなんて、2000年を過ぎてもDOSマシンですよあなた。ここまで使い続けられるのも、乾電池駆動であることと、思いのほか液晶がしっかりしていることだろうな。PSION revo が、もしエヌフォーが充電池の交換をきちっとやってくれていたら、あれも手放すことはなかったかもしれない。バッテリの寿命で手放したマシンは多い。eMate300 も、つまるところはそういう理由だった。Newton MP2100J のリチウム電池もいかれちゃってるけど、こいつがエライのは乾電池でも動かせるってことかな。でも液晶のほうがかなり暗くなってしまった。キーボードのブリッジがボキボキ折れるたびに補修しているけど、HP-200LX の堅牢さは本当にすごいと思う。

そういえば先日、ひさしぶりに初代ザウルスPI-3000 を立ち上げたら、「電池減ってきたから交換してよ」とメッセージ。こいつも乾電池駆動なのだ。だから今でもきちんと立ち上がる。十年程前の自分の記録が、ここにはみっしりと詰まっている。こいつのメモ帳にテキストを流し込んで、『接続された女』を読んだのが、ぼくにとっての掌の電子テキスト読書のはじまりだった。まだエキスパンドブックがようやく日本で発売された頃のことだった。

こいつらと付き合うってことは、たぶん読書に似ている。自分の内面との対話だと言い換えてもいい。その最たるモノが、Mandal-Art なんだろう。マンダラートできるマシン、デジタルテキストを読むマシン、そしてテキストを書くことのできるマシン。

もし HP-200LX で動くマンダラートがあったら…、ふむん、そういう未来もあったのかもしれないな。
posted by 多村えーてる at 13:12| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 嘆きのデジタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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