近代英国史を研究しているI教授をお仕事で取材をした。「わたしは討論するのが好きだ」と話すI教授は、2時間ちかくアクセル全開でしゃべり続け、持論を主張し続けた。マシンガントークの掃射を久しぶりに全身に受けた気分。
そこで気になったフレーズをいくつかメモしておこうと思う。
●電車から降りたときに、そこに漂っている空気が、大阪は他所に比べて負けている。東京だけじゃない、福岡にも負けている。
●最近は、大阪のおばちゃんたちも元気がない。
●大阪は、「昔ながらのイメージ」に頼りすぎているのではないか。パブリックイメージの大阪なんて、放っておけばスグに消えてしまうだろう。「いま自分が見ているものは錯覚なのではないか」と気付くべきだ。
●最近の若い女性は化粧が厚くなった。生徒たちと議論していると、彼女たちは簡単にポロポロと泣き出す。すると、目の周りからいろんなものがとれてきて、とても汚い。そんなに着飾る時間があるなら、もっと言葉を飾れよと言いたい。
●大事なのは自分の考え。知識は図書館にいくらでもある。自分の考えをもっと出さないと。
●言葉を惜しんではいけない。議論することを惜しんではいけない。
●「知識」ではなく、「知恵」を導き出すことが大切なんだ。
●そのために過去を残し、保存する。いつもあるわけではないけれど、必要なときに「ある」ということが重要。
●風景や自然は「あるもの」ではなく、「つくるもの」なのだ。
●カタチを持たないものにも過去は宿っていく。
●未来をみつめようとしたときに、何を規範とすればいいのか。過去から学ぶ必要がある。
仕事ばっかりしていると、仕事の外で誰かと対面して討論する機会がめっきりなくなってしまった。対話の基礎体力が落ちているよなぁと実感しつつ。
2004年03月30日
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