英語版「セサミ」、33年で幕 NHKが吹き替え案断る
なんということだ。NHKはお詫びに「マペット放送局」をリピート放送しまくりなさい。
2004年03月10日
人生に必要なアニメ映画はこれだけ
『イノセンス』が『攻殻機動隊』でなかったら、そう思うこともできるかもしれない。士郎正宗の原作コミックに親しみ続けてきた自分としては、押井カラーがノイズのように感じられてしまうんだよね。『SAC』も同じで、これってよくできたアニメ作品だけど、攻殻機動隊じゃないよなぁって。
その微妙な差異についてはともかく、そんな偏屈フィルターを排除して一本のアニメ映画として『イノセンス』を捉え直すと、「これってかなりいい映画かも」と思えてきた。『攻殻機動隊』は男と女の話ではないし、「現実世界とは何か」を問うヒマがあったら戦え、という作品である。一方『イノセンス』はというと、モロに男と女の物語であり、「この世は擬似世界かもしれない」と胡蝶の夢を思い煩いながら生きていく中で人は何を拠り所とするのか、という作品なのである。
人生に必要なアニメ映画を3本選ぶとしたら、『イノセンス』と『ラーゼフォン多元変奏曲』と、あとどれにしようか。トミノの子としては御大将の作品を選ぶべきなんだが、あえて「御大将はテレビシリーズにこそ真髄アリ」と言い逃れして、『劇場版エースをねらえ』もしくは『天空の城ラピュタ』を入れておくことにしよう。生きる活力と、生きる意味と、それを模索することと。
その微妙な差異についてはともかく、そんな偏屈フィルターを排除して一本のアニメ映画として『イノセンス』を捉え直すと、「これってかなりいい映画かも」と思えてきた。『攻殻機動隊』は男と女の話ではないし、「現実世界とは何か」を問うヒマがあったら戦え、という作品である。一方『イノセンス』はというと、モロに男と女の物語であり、「この世は擬似世界かもしれない」と胡蝶の夢を思い煩いながら生きていく中で人は何を拠り所とするのか、という作品なのである。
人生に必要なアニメ映画を3本選ぶとしたら、『イノセンス』と『ラーゼフォン多元変奏曲』と、あとどれにしようか。トミノの子としては御大将の作品を選ぶべきなんだが、あえて「御大将はテレビシリーズにこそ真髄アリ」と言い逃れして、『劇場版エースをねらえ』もしくは『天空の城ラピュタ』を入れておくことにしよう。生きる活力と、生きる意味と、それを模索することと。