2004年05月01日

的場健/金子隆一『まっすぐ天へ』第1巻

まっすぐ天へ
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軌道エレベータというちょっと毛色の変わったテクノロジーを、デブリ問題の解決手法と結びつけてしまったところがじつに面白い。
スペースデブリを扱った作品といえば、『プラネテス』がすっかり有名になってしまったが、『第六大陸』あたりでもなかなか斬新な手法が紹介されていた。巨大なスチールウール状の球体でデブリを捕獲するという方法だった。

小川一水『第六大陸』

第六大陸
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また、軌道エレベータというと人によってはいろいろだが、個人的には「宇宙空母ブルーノア」なんてのを思い出してしまったのが情けなかったり。「超時空世紀オーガス」も軌道エレベータが出てきたように記憶しているのだが、ちょっと自信がない。

「日本国内で宇宙にイチバン近い場所」の組織の中にも、たいして宇宙に情熱を感じていない奴(理系の「あがり」としては最高だから云々)、ひょんなことから人前に立つことになった主人公が「売名行為のスタンドプレー」と罵られたりと、とっても日本的なぬるま湯っぷりが主人公の障壁になるあたりが、じつにやるせない。人が一生懸命書いた企画書をゴミ箱に捨てるんじゃないよまったく(;´д⊂ 
posted by 多村えーてる at 08:46| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする