2004年08月09日

スチームボーイ

いろんな意味で、いろんな意味で「大友だなぁ」って作品。
まず、この映画に愛と感動のクライマックスはありません。
そして、この映画にまともな人間はひとりもでてきません。
かといって、全員がマッドだからおもしろおかしいってわけでもありません。

みんな真剣なんです。
が、他人のことを考えている人はひとりもいません。
でも、むきだしのエゴのぶつかりあいがドロドロすることもありません。
軽やかに、さわやかに、いっぱいメカがでてきて、
でっかい歯車がグリグリグリーとまわって、
ばかばかしいまでにでっかい機械が、
あきれるほどに壊れ、くずれ、崩壊していきます。
登場人物の半分以上(スチム家3人とスカーレット以外全員とも)が、
後半はただあきれかえり、ポカーンと口をあけたまま。

( ゚д゚)ポカーン
( ゚д゚)ポカーン
( ゚д゚)ポカーン

こんな馬鹿馬鹿しい作品に、馬鹿馬鹿しいくらいの時間と金をかけて、
馬鹿馬鹿しいまでに世界中の期待が集まっていて、
馬鹿馬鹿しいほどの凝りまくった映像になっています。

エンディングの映像は、続編『スチームボーイ2』だか『スチームガール』だかのイメージカット集になっております。もう作る気マンマンだよー。
 
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posted by 多村えーてる at 12:37| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(4) | DIARY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする