2005年10月28日

いま語らないと一生語れない中盤のΖガンダム・フォウ

(栄輝)>フォウって、すげー変じゃない。
(A機)>髪の毛もクチビルもエメラルドグリーンだし、服装ヒラヒラしてるし?
(栄輝)>あそこまで外見がエキセントリックだと、ティーンエイジャーとしては正直引くのよ。
(A機)>なるほど好みのタイプではないかもしれませんね。
(栄輝)>いやまぁ。それでも「灼熱の脱出」ではズガーンとやられちゃうわけよ。でも、フォウが愛おしくなったとか、そういうことでもないし。思うに、フォウに自分の思いをぶつけるカミーユにハートをわしづかみされたんだと思う。ああ、女性の膝に顔をうずめて、不器用に自分の必死の気分を語ってみるような青春って…と思って。それをぶつけた相手が、もしファだったりしたらやっぱり興ざめだったんじゃないかな。
(A機)>エマさんだと説教されたりして。
(栄輝)>でも、フォウはそこで銃を突きつけるのな。カミーユは不格好でも、情けなくても、それでも彼女の力になりたいと、必死だったのに、それを彼女は拒むんだよ。当時はその理由がどうしても解せなくてなぁ。
(A機)>フォウの気持ちがちっとも分かってなかった?
(栄輝)>そうそう。フォウは、「これでもう忘れないで済むということ…」とつぶやくんだけど、そのセリフのイントネーションがなんとも微妙だったこともあって、彼女の気持ちが、そこまで言われても、俺には分からなかった。むしろ「これでよかったのか?フォウ」とつぶやくカミーユの宙ぶらりんな気分にシンクロしてたわけよ。
(A機)>記憶がない気分なんて、そう味わえるものでもないですもんねぇ。
(栄輝)>プリクラが大ヒットした頃、あれはなんでもない日常を思い出にしようとする行為だって指摘しているのを聞いたことがあるけど、フォウが求めていたものは、プリクラをべたべた貼り付けた手帳を必死にながめている女の子に近しいものだったのかもしれない…なんてね。
(A機)>カミーユとずっといっしょにいるとか、そういうことではなくて、カミーユという存在を思い出の中に残すことができたことで、彼女は強くなれたんでしょうね。
(栄輝)>カミーユにすがることが彼の負担になるからとか、そういったことでもなかったんだろうな。女は強いなと感心もするし、彼女の聡明さってすごいなと思う。それと、思い出を大切にした女性が主人公のアニメーション映画が最近あったことを思い出したよ。あれをみて映画館で大泣きしたことも。
posted by 多村えーてる at 23:57| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Ζ GUNDAM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする