インターネットの時代に入って、やたらめったらアニメを観ては「○○がダメだから視聴終了」と作品を切って捨てるのが一種の芸にまで到達していた人だったんだけど、よほど誹謗中傷もあったのか、数年前にそれも辞めてしまって、すっかり忘れてしまっていたのだ。
「そうだ、ぼくは自転車少年だった!」。なぜ忘れていたのだろう、かつて自分はあんなに自転車を乗り回して、オーダーメイドの愛車さえ持っていたというのに。本書を読んで、そのことを思い出した。自転車への思いが、急速につのっていく。

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