(A機)>この子も来月発売なんですね。ちょっとせわしない印象。
(栄輝)>メディアに露出するようになってから2カ月程度で発売か。最近は事前情報を出し過ぎると発売されるころには期待感が薄れてしまっていたり、かといってシークレットアイテムとして出しても発売日前後に盛り上がるだけだったり、ガンプラを売るのも難しい時代だよなぁ。それはともかく、このこれまで培ってきた「ガンダムの模型的かっこよさ」を一切はぎとったスタイリング、どうよ。
(A機)>ええと、テレビ版ガンダム、安彦版ガンダム、つちふまずはありませんガンダム。
(栄輝)>でも、アニメ作画版とは微妙に違うんだってところが、模型雑誌では必ず指摘されているところなんだ。
(A機)>じゃあなんなんですか、このアレンジって。確かにMGザク2.0は本編でのポーズをトレースできる可動範囲の広さがひとつの売りでしたけど、可動範囲の拡大とスタイリングは必ずしもイコールじゃないですよね。なんでこんなアレンジに? ひょっとして1/144ガンダムへのオマージュとか?
(栄輝)>思うに、こいつは、ある方向にばかり傾いていた「ガンダムという記号」をニュートラルな位置にひきもどすためのアンチテーゼなんじゃないかな。極右か極左かわかんないけど。ガンダムのスタイリングにはある程度「正解」っぽいものは出てるわけじゃん? バンダイならそいつに徹底的に可動機構を仕込むといったことは簡単にできるはずなんだよね。でも、ガンダムにこれからも化学反応を起こし続けてもらおうと思ったら、今の正解が必ずしも絶対じゃない、ということを共通認識として持ってもらう必要があったんだよ。
(A機)>あーそれって、Ver.1.5がでたときに「Ver.2.0マダー?」って誰もが思ったという。
(栄輝)>それそれ。Ver.2.0が決定版だったり真の正解だったりしたらむしろガンプラシーンとしては不正解で、凝り固まりがちなユーザーの中の「ガンダムという記号」をうまくほぐしてやったり刺激したりすることがまず必要だったんじゃないかと。
(A機)>そこまでやるんですかバンダイは。
(栄輝)>新陳代謝の手法としてはなかなか2.0的だと思うよ。ダブルオーっていう新作が平行して展開しているからできることなんだろうけど、原点の部分も常に活性化しておくんだ、という姿勢は興味深いじゃないか。
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posted by 多村えーてる at 09:09| 奈良 ☁|
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