2008年10月30日

レゴのアドベントカレンダー

12月になったら毎日ひとつずつ窓をあけて、クリスマスがやってくるのを待つアドベントカレンダー。窓の中にオーナメントが入っていて、ひとつずつクリスマスツリーに飾り付けていく趣向のアイテムだと思っていたけど、原点はそういうものでもないらしい。このアドベントカレンダー、なかなか日本では根付かないなーと思ったりしつつ、この季節になると発売されるレゴのアドベントカレンダーはちょっと気になってたアイテムです。さまざまなミニフィグやちょっとした小物レゴが窓の中に入っていて、毎日ひとつずつ取り出していく。ああ、うっとり。
今年はレゴキャッスルとレゴシティ、2種類のアドベントカレンダーが発売されるようです。季節限定モノということもあって、毎年すぐに売り切れる人気アイテム。やっぱレゴはいいなー。

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レゴ キャッスル アドベントカレンダー 7979[Amazon]


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レゴ シティ アドベントカレンダー 7724[Amazon]


posted by 多村えーてる at 12:01| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | DIARY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リーアンダー・ケイニー『スティーブ・ジョブズの流儀』

ちょうど半分くらいまで読み進めたところですが、いわゆる白ジョブズを基調に、アップルのサニーサイドを概観した本、という印象。
ジョブズがお山の大将だからといって、アップルでの意志決定がすべてトップダウンというわけではない。ジョブズの創造的思考(クリエイティブシンキング)の中核をなすのは議論や討論である。ジョブズは自分のアイデアに異を唱えるパートナーがほしい。そのパートナーのアイデアに今度はジョブズが異を唱えるわけだが。それもたいてい強烈に。ジョブズは知的な殴り合いを通じて意志決定をくだす。それは過酷で好戦的だが、厳正で創造的である。
こんな具合だ。意地の悪いゴシップ本なら、いくらでもこき下ろせそうなジョブズ・スタイルも「それは過酷で好戦的だが、厳正で創造的である」なのだから、なんと前向きな表現もあったものである。
クリエイティブの現場は、たいていの場合ギスギスするものだ。皆がギリギリのテンションでつばぜりあいを繰り広げるのだから、そういうことも起こりやすい。巻き込まれたと思っているだけの者は常に手痛い目に遭う。生涯消えないほどのトラウマを植え付けられることだってあるだろう。その口から呪詛の言葉がでてきたとしても無理はないかもしれない。しかし、最高のメンバーが知的な衝突と繰り返す中で原石からダイヤモンドを磨き上げていく過程は、他人にとやかく言えるものではないだろう。本書はジョブズのボクシング・スタイルについては、好意的なコメントを丁寧に拾い上げ、外野がおもしろ半分に揶揄するべきものではないクリエイティブの現場を描き出している。ジョナサン・アイブをはじめ、多彩なAチームメンバーの証言をつまみ読みできるのも本書の魅力かもしれない。
正直、ジョブズという一本の柱を中心にアップルを振り返るのは、比較的気持ちがいいのだ。いまさらジャン・ルイ・ガセーやマイケル・スピンドラーの時代の低迷と迷走(俺たちはずっとそれに付き合わされてきた!)を振り返るのも悪趣味というものじゃないか。

先日出た『ジョブズはなぜ天才集団を作れたか』[Amazon]はまれに見る駄訳・珍訳に彩られた糞本だった。原題は『The Apple Way』。アップルがおなじみの失敗と迷走を繰り返しながらも奇跡的に危機を乗り越えてきたことをグダグダと書き連ねた作文だった。日本語タイトルはあきらかに看板に偽りあり。「ジョブズ」というキーワードと「なぜ○○は○○か?」といういかにも売れ筋のタイトルで売りたかった講談社の思惑がこのような本を作ったのだろうが、アップルの商品名もまともに書けない訳者や校閲担当を起用した罪は重いと言わざるを得ないだろう。

閑話休題。ぼくはNewtonを抹殺したジョブズをいまも許すことはできないが、彼の姿勢を尊敬している。ぼくの服装が近頃もっぱらジーンズに黒いタートルネックのシャツなのは、あからさますぎて自分でもどうかと思うけど(笑)

おっと再び閑話休題。本書の白ジョブズによるアップルストーリーは、現在のアップルを通じて世界を振り返るにはいいテキストになるだろう。ジョブズをはじめ、多くの人物の歴史的証言が引用されている。引用元もきちんと巻末にまとめられている。しかしその丁寧な構成が、少々寄せ集めの卒業論文っぽく感じられる人もいるかもしれない。各章の最後に「スティーブに学ぶ教訓」と題して役立つのか役立つのか分からないようなまとめが付いているのは、いかにもいまどきのビジネス本のようでなんだか笑ってしまう(『ジョブズはなぜ天才集団を作れたか』にも各章のまとめが付いているが、こちらは輪をかけて役に立たない。笑えないアメリカンジョークのようなものも含まれている)。これらも含めて、いまのアップルとジョブズをまとめたよい本だと思う。

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リーアンダー・ケイニー『スティーブ・ジョブズの流儀』[Amazon]
posted by 多村えーてる at 09:26| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月27日

iPhone用にBluetoothヘッドセットがほしい

そろそろ携帯電話をiPhoneに一本化しようと思っています。そこで、iPhoneで通話するならほしいなと思っていたのがワイヤレスのヘッドセット。

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PLANTRONICS Bluetooth イヤーピース Plantronics Discovery 925 77900-16 BLACK[Amazon]


たしかこのタイプだったと思うのですが、あるデザイナーさんが使っていました。その人は普段はペンダントのようにぶらさげていて、電話がかかってくるとランプが点灯、さっと耳にかけて通話、といった使い方が実にそつがなくてスマート。これはぜひやってみたいと思ったものです。

本人によると「そのままのスタイルで通話していると、独り言をつぶやいているように見られることがあるので、そういうときは携帯電話を耳にあてるフリをしている」といった生々しいレポートも(苦笑)

親切にも「iPhoneは、Bluetoothでは音楽が聴けませんよ」とアドバイスしてくれる人も多いのですが、普段音楽はiPod nanoにおまかせしているので、そのへんは気にしていません。
posted by 多村えーてる at 12:03| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | iPhone / iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月15日

iPhoneがテンキーになる「NumberKey」

職場ではApple Wireless Keyboardを使っています。コンパクトなキーボードに大変満足しているのですが、ごくたまに大量の数字を入力する必要がでてきたりすると、少々不便です。MacBookなどノートタイプを使っている人も、普段は必要ないんだけど、急にテンキーが必要になる、といったことがあるかもしれません。NumberKeyはそういったときに、iPhoneがワイヤレスのテンキーのようにふるまってくれるという、大変便利なユーティリティです。気がつくとほぼ毎日使っています。
仕事中は机の上にiPhoneを置いていることが多いので、数字を入力するときにサッとこのアプリを起動させるだけ(PC側のアプリは常時起動させてます)。すぐに接続されて入力できるようになります。
NumberKeyが起動しているあいだは自動スリープしないようにも設定できます。また、内蔵センサーを認識してiPhoneがひっくり返っている状態だとちゃんと画面が天地逆転してくれるので、コネクタをつないでいる時などもケーブルが手元で邪魔になることがありません。
先日、PC側アプリにPPC版がリリースされました。自宅ではPowerBookG4を使っているので、おかげで家でも重宝するようになりました。iPhoneをメタデバイス化する実用アプリとして、今のところこれほど実用的なものはありません。作者様に感謝。

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NumberKey


posted by 多村えーてる at 18:09| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | iPhone / iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月14日

YMCK『YMCK SONGBOOK-songs before 8bit-』

YMCK? CMYKじゃなくて? CMJKじゃなくて? といった杜撰な思考を激しく反省させられることになったすばらしき8ビットサウンド。

「あまねく世の中にある音楽はすべて8ビットになればいいんだ!」はたと膝を打つこのコロンブスの卵は、そういった柳の下の何とやらでは追いつけないだろう、練りに練った選曲なんだろう。森田童子なんてのは、やはりドラマの主題歌になったからこの曲なのかもしれないけれど、8ビットの寂しい音色がこうもマッチングするとは。いやはや。

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YMCK『YMCK SONGBOOK-songs before 8bit-』[Amazon]
posted by 多村えーてる at 19:13| 奈良 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | MUSIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月09日

iPhone用に「SHURE SE102-K-J」がほしくなる

「いつかはSHURE」という言葉があるかどうかは知らないけれど、この価格ならここ最近使っているイヤホンとたいして違わない。そろそろチビてきたので次の分を用意しないとと思っていたところなので、SE102がすさまじく気になる次第。

通勤用だし、音質はともかく、遮音性能というか耳栓するっていうことのほうがプライオリティ高かったりするので、遮音性でも評判のSHUREは興味あるんだよねー。

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SHURE 高遮音性イヤホン・ブラック SE102-K-J[Amazon]
posted by 多村えーてる at 13:27| 奈良 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | iPhone / iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

福島哲史『クリアホルダー整理術』

会社の書類はすべてクリアフォルダと超整理法(押し出しファイリング)を掛け合わせた方法で管理しているので、本書の主張はかなり共感できるものがあった。

よく「仕事の優先度・緊急度等によって色の違うクリアフォルダを使い分ける」という方法が提唱されるが、これはあまりオススメしない。優先順位などはすぐに変わっていくものなのだから、その都度ちがう色のクリアフォルダに移し替えるといった作業が発生して、結局ロスにつながるからだ。「今日やること」をまとめたトレーに集約するほうがいい。終わったタスクのクリアフォルダは押し出しファイリングに戻していき、なるべくトレーがからっぽな状態を維持するようにする。メール処理のIN BOX ZEROと同じ考え方だ。

巻末のこれでもかとさまざまな用途にクリアフォルダを活用するアイデア記事は、半ば呆れつつ、半ば感心した。自転車サドルの雨よけなどは、なるほど実用的じゃあないか。

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福島哲史『クリアホルダー整理術』[Amazon]


posted by 多村えーてる at 12:58| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

黒田硫黄『大金星』

うむ、やはり黒田硫黄は面白いな。アフタヌーンで『ミシ』が始まったときは「苦しんでるんじゃないのか?」と疑ったりもしたけれど、本当の病気で苦しんでいた彼は、今はきちんと復活しているわけで、いやもう、本当にうれしいかぎりだ。『ミシ』も、あらためて通して読むとイイね。
『居酒屋武装条例』は初めて読んだ。あーあの映画の監督のあれみたいだなぁと思いながら読んだ。いひひ。

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黒田硫黄『大金星』[Amazon]
posted by 多村えーてる at 08:55| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月08日

本を読むということ

世の中には「1分間で1冊読める」という人もいる。「本はじっくり味わうようにして読みたい」という人もいる。前者もまさかガルシア=マルケス『百年の孤独』を1分で読んでしまえとは言わないと思うが(言わないよね?)、1分間で1冊を読むという行為は、完全に従来の読書観とは違ったパラダイムを持っている。読書術の本の多くは「まず目次を読め」という。極論すれば目次だけ読んでおしまいでもいいという。「最後まで読まなくていい」という。ピンとこなければさっさと次の本に移った方がいいと。おまけに多くの本は著者の言いたいことは最初の1/3ぐらいに集約されているから、少なくとも最後の1/3は付け足しなのだと。このあたりは著者の執筆術にもよるのだけど、売れている本を出している著者の場合はたしかにそういうこともある。

さて、そうやって少しでも効率を上げて、少しでも多くの本を読めと、多くの本が主張している。たぶんそれは間違っていないのだろう。しかし、この1分間で1冊の本を読む方法を解説している本は、ひたすら高速にページをめくり、すべてのページに触れるようにと説いているようだ。同じようなこと(すべてのページに指紋をつけるべし)を書いている本もあった。

いずれにせよ、いかなる方法であれ、大切なのは自分で実践して、自分の技にすることだろう。

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石井貴士『本当に頭がよくなる1分間勉強法』[Amazon]


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日垣隆『ラクをしないと成果は出ない』[Amazon]


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ガルシア=マルケス『百年の孤独』[Amazon]
posted by 多村えーてる at 09:21| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月07日

勝ち組じゃないですか

「えーてるさん、勝ち組じゃないですか!」
10月から会社に来ることになったFさん31歳が声を上げる。
たまたま僕が5時に起きるという話しになった時のことだった。
「だって、ダイエットにも成功して、早朝に起きて、それって勝ち組じゃないですか!」
そうか? ダイエットは半年間続ければよほどのことがないかぎり成功する方法を実行しただけだし(健康上の限界を感じていたからやったことだし)、いつもより1〜2時間はやく起きるだけで、誰だって5時に起きることは可能だ。誰もが実行可能なことをやったにすぎないのなら、それは勝ち負けで判断できることじゃあないんだよ。
ちょうど小腹が空いていたので、会社においてある公共のおやつに手を伸ばしたところだった。
「クッキー、よかったらどうぞ。ここにあるおやつはみんなで持ち寄ったものだから、自由にたべていいからね」
「おやつ食べたら、太ってしまいます!」
まさか。昼過ぎにクッキー1枚食べたくらいで太るわけがない。むしろ、燃料補給にちょうどいいのに。
クッキーを食べても太らないから僕は勝ち組? そんなことはない。こういう暮らし方もあるし、彼女がこれからやらなければならない仕事は徹夜に強いよりも、早朝からレバレッジをかけていくようなスタイルの方が武器になると思っている僕にとっては、彼女が5時に起きるような生活をやってみようかな、やってみました、続けていますと言ってくれる数カ月後を手に入れることこそが勝利条件だ。
つまり、今日は惨敗したっていうことになる。
posted by 多村えーてる at 08:43| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | DIARY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする