
(A機)>七十五日目です。
(栄輝)>両肩のまえうしろ、フロント・リアのスカートそれぞれの加工完了。シンプルな形状のスカートだからスジ彫りとは違う効果が期待できる……と思いたいな。

(A機)>∨マークのエンブレムをプラ板から削り出しました。
(栄輝)>ドーベン・ウルフって胸にジオンのエンブレムがついてるだろ。随分前に削り落としてしまったけど、そのままってわけにはいかないので、やっぱつけるなら∨マークかなぁと。
【機体解説】
本機には連邦軍の機体として登録された時のために胸部に取り付けるV字のエンブレムが早々に用意されていたが、それが掲げられることはなく、ドーベン・ウルフがジオンのエンブレムを輝かせたのみであった。
ドーベン・ウルフと本機の開発順位は、本機のほうが優先されたと考えられている。もしこれが事実であるならば、ネオ・ジオンから依頼された「ガンダムMk-Vのリエンジニアリングによる新型モビルスーツの開発」を受諾したにもかかわらず、連邦軍に向けて売り込むための新型モビルスーツを開発していたということになる。両陣営に新型モビルスーツを提供することがアナハイムにおいては日常茶飯事と化していたとはいえ、明らかに一線を超えている。グリプス戦役ではエゥーゴ、ティターンズの両陣営にモビルスーツを提供していたアナハイム・エレクトロニクスであったが、当時の事情はかなり込み入っている。
連邦軍を実効支配したティターンズにマラサイなどの優れた量産型モビルスーツを提供してはいたものの、当時のティターンズが次期主力モビルスーツとして計画していたのは、ガンダムMk-IIをベース機として性能発注により開発されたバーザムであった。この製造ラインにアナハイム・エレクトロニクスは一切関与することができないでいた。
一方、エゥーゴにはネモなどの量産型モビルスーツを提供しつつ、同時にゼータプロジェクトの成果たるフラッグシップ機を次々と投入していくことで、両陣営のパワーバランスにも加担していたものの、ゼータプロジェクトに費やされた莫大な開発費を回収する目処はまったく立っていなかった。
さらに、オークランド、オーガスタなどのニュータイプ研究所による独自開発されたモビルスーツの制式採用や、パプティマス・シロッコによる独創的なPMXシリーズなどが次々と投入される中で、アナハイムはネオ・ジオンのモビルスーツの製造まで請け負っていたのであるから、彼らの窮状は推して知るべしであろう。死の商人と言われたアナハイム・エレクトロニクスであるが、その実は莫大な予算を投入して推進したゼータプロジェクトの果実を手にできる可能性は不透明なままに、第一次ネオ・ジオン戦争ではネオ・ジオン優勢のまま進行していたのであるから。

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posted by 多村えーてる at 09:00| 奈良 ☁|
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