
(A機)>百四十九日目です。
(栄輝)>塗膜が剥がれていたところの補修と、残りのマーキングを一気に済ませる。散々迷った挙げ句、「Z」のマーキングを一箇所だけ入れることにした。
(A機)>ガンダムデカールなんですよね。
(栄輝)>それもゼータプラスの「plus」をカットした奴だったりする。「006」もガンダムデカールの「06」に「0」を追加して貼った。

(栄輝)>ロールアウト。
(A機)>完成ですね。
(栄輝)>1月17日からスタートして、途中何度かの中断はあったけど、ほぼ150日か。こいつは1996年に発売されたキットなんだけど、あの日のことはわりと鮮明に覚えてるよ。発売を今か今かと待ち焦がれて、週末の朝にふと今日は出ているような気がして、何の確証もないのに電車に乗って八尾の西武百貨店まででかけたんだよ。そうしたら、ちょうど店員さんが並べようとしたところに遭遇して、無事確保できたんだよな。
(A機)>22年前の記憶ですね。
(栄輝)>夢中になって組み立てたけど、当時は十代の頃に使っていた塗料とかも手放していて、この凝った作りのキットをきっちりと完成させる方法も技術も持っていなかったんだよな。折りに触れ取り出しては、変形させてみたりいろんな角度から眺めたりして、また元に戻して。
(A機)>「こうたやめた音頭」ならぬ「だしたしまった音頭」ですね。
(栄輝)>いつか決着を付けたいってキットは、誰しもひとつやふたつはあると思うんだけど、まさにそれだったんだよな。あのカトキハジメ氏の描いたゼータガンダムの独特の立ち姿を再現したい、というのが実際なんだけど、同時にこのキットの画稿が持っているウェイブライダーのイメージを再現したいという思いもずっとあったから、今回のウェイブライダー形態での完成には満足してるよ。

(栄輝)>「背中の装甲とリアスカートの隙間が変形してくっつく」「足先はスネに半分収納されつことと、かかとの変形」「逆VG翼」、etc...。ゼータガンダムの設定画に描かれていた変形要素を再現したいという、ウェイブライダーに対する思いを立体で再現するという、長年の宿題に対する2018年時点での到達点、とでも言おうか……。実際にやってみるとまだまだ突き詰められることってあるんだなぁと気が付かされたりもしたけど、ともかく完成させないと、叶わないものもあるんだよね。

(A機)>白基調の機体っていうのはありますけど、機体下面も真っ白な配色っていうのは、なかなか見たことがないですね。
(栄輝)>ゼータプラスC4型とか、やっぱスペースシャトルの意匠があるんだよな。いろいろ考えたけど、今回はそれにひっぱられないようにしたら、結局白いままで十分いけるなって気がして、そのまま仕上げたけど、一番大きな理由は、スペースシャトルになぞらえると、機首は黒く塗ることになるわけで、気持ち的にそれはちょっとやりたくなかったというのがある。

(栄輝)>コクピットは赤色というのは、センチネル的な解釈だけど、それは踏襲することにした。ともあれ、ゼータガンダムは何度も立体化されているけど、そのどのキットとも違う、あのMGゼータガンダムの持っている美しさを自分なりに引き出せたのは嬉しいことだな。
(A機)>フライングアーマーの一部などにプラ板を使ったのと、膝裏の突起をジャンクパーツから持ってきたのと、スラスターをディテールアップパーツに置き換えた以外は、基本的にキットを活かすように工作してますよね。
(栄輝)>1996年の自分に「完成させたぞ」って、伝えたいな。

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posted by 多村えーてる at 18:00| 奈良 ☀|
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