2019年06月01日
RGクロスボーン・ガンダムX1をつくる(190601)
(A機)>七日目です。
(栄輝)>右脚が完成して、左脚の途中まで。フレームを組んで装甲を取り付けていったり、膝のパーツが連動可動するところなど、まさにマスターグレードモデルのダウンサイジング版といった趣だわ。
(A機)>アドヴァンスドMSジョイントじゃなくてフレームも組み立て式なので、そのあたりもマスターグレードモデルに近い組み心地かもしれませんね。
(栄輝)>そうなんだよな。フレームを組んで外装を取り付けていくことで、実際のモビルスーツを建造している感覚を疑似体験させていたマスターグレードモデルの正当進化系なのかもしれない。フレームも組み立てなければならないという点では手間は増えているのかもしれないけど、パーツ分割もよく考えられているから、ゲート処理も最小限の手間で済むし、全体の組み応えというか組み心地のようなものがいい塩梅なんだ。リアルグレードの「リアル」って、当初は実際に機体が存在したら云々といったリアルさを標榜していたんだけど、どんどんそのへんの考察は甘くなっていってたから、看板に偽りありって思ってたんだよ。
(A機)>たしかZガンダムで既にそんな印象を持たれていたような。
(栄輝)>でも、このキットを組んでいてもしかしたら、ここでいう「リアル」は、マスターグレードモデルが担っていた「ガンプラを組みたてる行為に感じるところのリアル」を指しているんじゃないかと思えてきたよ。
(A機)>模型少年が言うところの「リアル」と、本物を指す「リアル」との違い、みたいな。
(栄輝)>そうそう。あくまでガンプラというフィールドの中でのリアルなんだよね。同じプラモデルでも、完成したら見えないところまでディテールが作り込まれているのといないのでは、模型工作で感じるリアルって違うんだよね。たとえば、ハセガワのマクロス艦を作るっている最中なんて、超巨大な宇宙船を作っているというロマンはあんまり感じないの。眼の前にあるパーツは1/1サイズのプラモデルのパーツなんだよ。組み上がると、ちゃんとそれは超巨大な宇宙戦艦になって、ロマン係数もグッと高まるのはさすがハセガワって感じなんだけど、ガンプラはときおりバラバラのパーツの状態でなんともいえない「リアル」があるんだよね。実物よりもリアルを感じるという逆転現象……実際には実物なんて存在しないのだけど。
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