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久しぶりに再読。うちにあるのはマヘル−シャラル−ハシ−バズをイメージした戦車のイラストがある初版。この版には、「杯」の字にごていねいにも「さかずき」とルビが振られている。読めばたちどころに分かるのだが、酒を飲んでハイになって、脳味噌が灰になって、だから銀河を杯にして今夜は飲もうという語呂合わせになっているので、ファンのあいだではずいぶんと物議を醸したものだった。
先日、書店で最新の版を手にしてみたら、「杯」のルビはキチンと「はい」に変わっていた。
徳間版はどうだったんだろう?
さて本編であるが、物語としては少々舌足らずなところがあって、全体の構成がどうにもよろしくない。読後感はひとこと「もったいない」。
マヘル−シャラル−ハシ−バズという強力な戦車と、人間味たっぷりの二人組みと、若き自称天才少尉と、惑星ドーピアという特異な世界をもっと楽しみたくてたまらない。しかたないので今夜は飲もうと思う。もちろん、銀河を杯にして。
2004年11月11日
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僕の手元にあるのも「戦車の表紙」で、確かに「さかずき」とルビが入っていました(今、確認しました。笑)。
これまでタイトル上は「さかずき」。でも、意味は「ハイ」だと捉えていましたが、新装版では「はい」ですか。ちょっと寂しいです。
もう少しこの世界を覗いてみたい気持ちには賛同です。物足りないくらいが、良い小説かもしれませんが……。