おんぼろアパートの管理人を務めるナツとハナの二人が、管理人らしいこともせずにひたすら貧乏な「お金もなんにもない、日常だけがある暮らし」を続ける、そういう作品。若い娘さんが何を元気のない……とあきれること甚だしいのだけど、お金のない日々を極めることのワンダーさをゆるゆると愉しんでいる二人は、むしろとってもうらやましい。
管理人とは別に「大家さん」が登場するので、いったいこのアパートはどうなっているのだろう? と不思議でたまらん。アパート住人の娘なのか近所の子供なのか分からない「師匠(幼女)」や、大家さんが拾ってきた「ショートカットでメガネで背が低くて不幸体質(ドジっ娘)の女子高生」吉田アオが登場してくるあたりで、誌面がにわかに賑やかになっていくのがまた楽しい。
ビジュアル的には「似たような絵柄の女の子の微妙なバリエーション展開」でしかないんだけど、そこもまたフォロワーっぽくてなんとも。表紙のカラー画が美しい。フォロワーでもべつにいいや(笑)

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