「えーてるさん、勝ち組じゃないですか!」
10月から会社に来ることになったFさん31歳が声を上げる。
たまたま僕が5時に起きるという話しになった時のことだった。
「だって、ダイエットにも成功して、早朝に起きて、それって勝ち組じゃないですか!」
そうか? ダイエットは半年間続ければよほどのことがないかぎり成功する方法を実行しただけだし(健康上の限界を感じていたからやったことだし)、いつもより1〜2時間はやく起きるだけで、誰だって5時に起きることは可能だ。誰もが実行可能なことをやったにすぎないのなら、それは勝ち負けで判断できることじゃあないんだよ。
ちょうど小腹が空いていたので、会社においてある公共のおやつに手を伸ばしたところだった。
「クッキー、よかったらどうぞ。ここにあるおやつはみんなで持ち寄ったものだから、自由にたべていいからね」
「おやつ食べたら、太ってしまいます!」
まさか。昼過ぎにクッキー1枚食べたくらいで太るわけがない。むしろ、燃料補給にちょうどいいのに。
クッキーを食べても太らないから僕は勝ち組? そんなことはない。こういう暮らし方もあるし、彼女がこれからやらなければならない仕事は徹夜に強いよりも、早朝からレバレッジをかけていくようなスタイルの方が武器になると思っている僕にとっては、彼女が5時に起きるような生活をやってみようかな、やってみました、続けていますと言ってくれる数カ月後を手に入れることこそが勝利条件だ。
つまり、今日は惨敗したっていうことになる。
2008年10月07日
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