とだ勝之さんといえば『猫 ミック』がわりとお気に入りだったんだけど、他の作品はなかなか読む機会がなくて、今回、新刊が出たのを機に買ってみたんですよ。
クラスでは目立たないジンガくん、放課後はサッカー小僧となって大活躍…なんだけど、開始地点では仲間はひとりもいなくて、練習場所はさびれた商店街。一人、二人と友達ができていくだけで感動し、感激する彼なんだけど、そういった逆境のいやったらしさがオモテに出ない作風は、読んでいて安心できるし、純粋に楽しめる。『メジャー』のように熱く上り詰めていくような作品ではないかもしれないけど、子供たちがイキイキとしている様子が雄弁に語られるとだ作品は、ステキだ。
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2006年01月30日
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