「あなたのように幸福に育った方には、子供の立場がどういうものか分からないんです」
レコア・ロンドに対してこのセリフはきつい。彼女のプロフィールを知っている今となっては、カミーユがいかにいっぱいいっぱいになっていたからといっても、「お前、レコアさんの何を知ってるんだよ?」と言いたくなる。
それにしても、徹頭徹尾カミーユの存在を無視し、つっかかってくる彼を疎ましいモノとしか捉えていないフランクリン・ビダンは気味が悪い。子を持つ身になった今、なおのことそう思える。しかし、事態が動き出したときに、仕事が大きく絡んでくるとしたら、自分はどう行動するだろうか。フランクリンはそのうえ愛人にまで気をとられているようなおめでたさがある。ああやって浮ついた行動で自滅してもやむなしといったところか。
「親に銃を向けるのか」と息子を叱りながら、息子に銃を撃ちまくるフランクリン。カミーユはつくづく親にめぐまれなかったのだ。
カミーユはそれでも親を撃つことをためらった。『ブレン・パワード』のイサミ・ユウは撃った。
大人三人に囲まれながらも、頼ることもできず、クワトロの変な説教を拒絶し、自室にかけこんでシーツをかきむしりながらもだえ苦しむカミーユ。
2006年02月05日
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