普段ミステリはあまり読まないんだけど、『ダ・ヴィンチ・コード』のことは少し気になってた。上下巻で刊行されたときから、いかにも「これはヒットしますよ。話題になりますよ」といった出版業界の気合いが見て取れたし、それに乗ってみるのもわるくないかなと。…思っただけですっかり忘れてました。知らないうちに映画が制作されていて「劇場公開決定」の帯が付くようになって、知らないうちにこのヴィジュアル愛蔵版も刊行されていた。
作中に登場する美術作品や建築物などの写真が140点掲載されている。これらの実物の写真を参照しながら読み進められるという贅沢が気に入って購入した。やぁ、これはおもしろい。
作中で主人公たちは徹夜で「ダ・ヴィンチの仕掛けた謎が…」「教会の隠された真実が…」と語り合っているのだけど(眠くないのか?)、読んでいるこちらもつい時間を忘れて読みふけってしまう。いやはやミステリはこれだからあぶない。
実在の建築物、実在の美術作品、実在した人物たちがバンバン登場しながら、たったひとつの法螺を成立させるためにリアルな考証が積み重ねられていく様子は、それだけでスリリングな体験だと言えるだろう。これ書くの大変だったろうけど、楽しかっただろうなぁと思った。
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今年に入ってすっかりブ厚い本づいてる。春にはハリポタの新刊も出るんだよね。
2006年02月22日
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