2004年06月15日

宮昌太朗・田尻智『田尻智〜ポケモンを創った男』

表紙イメージ [Amazon] [bk1]

じつは、ポケモンが大ヒットして、続編(金・銀)がなかなかリリースされないでいた頃、「田尻氏はクスリ漬けになって任天堂が用意した専用病棟に隔離されている」というウワサを、ぼくは本気で信じていた。

そんなことがまるっきりのウソっぱちで、田尻智という人が今もクレバーに存在しているという、そのことが分かっただけでも、この本を読んだ甲斐があった。買ってからずいぶんと積ん読状態だったんだけどね。
 
ゲーム好きから言わせると、ぼくはまるでゲーム属性がないらしい。たしかに、世間でファミコンがブームになっていた当時、うちにはテレビゲームなんてシロモノはなくて、買ったのはずいぶんあとになってからだった。

ゲームよりも、プロダクトとしてのゲーム機や、デザインに興味があったような気がする。ゲームをすることには、たしかに興味がなかった。たぶん、テレビの前に何時間もはりついていたくないと思っていたのだろうし、ゲームをしていたら、プラモデルを作ったりアニメ作品をチェックする時間がなくなってしまうではないかと思っていたに違いないのだ。

でも、映画を観に道頓堀にでかけたときには、ギャラクシーウォーズをかならずやったし、真夜中のゲーセンにでかけてはバルガスと1942を何度もやった。これでもけっこう得意だったんだ。

ゲームボーイはテトリスとセットで大ヒットしていた時に買った。テレビの前にかじりつかなくてもいい、どこでもできるということが、興味をひいたんだろう。「ゲーム属性がない」と言われたぼくが、「魔界塔士サガ」「サガ2」など、いくつかのRPGを最後までプレイしているんだから、相当なものだ。

ポケモンもけっこうやったけど、社会人になるとそうそうゲームに熱中できなくて、いまだに終了していない。それでも「数年に一回」たまに立ち上げては、また少しだけプレイしたりしているんだから、自分もなかなかしぶとい。

ゲーム好きの友人は言う。「ゲームなんて一度モチベーションが途切れたら、絶対に終わらせられない」と。でも、こんなふうにのびーのびーとゲームをやっている奴もいるんだな。

「MOTHER1+2」が出たときにゲームボーイアドバンスSPを買って、数ヶ月ほど「2」をプレイしていたんだけど、昨年の秋頃から仕事がきつくなって、これも中断している。でも、いずれ終わらせるだろうと確信している。これは、「いつか究極の●●をつくりあげるんだ」みたいなガンプラの夢とは違って、けっこうリアルな想いとしてある。満足のいくガンプラ制作のほうがよほどハードルが高い。
posted by 多村えーてる at 15:34| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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