とんでもないバレンタインプレゼントが発表されたものです。
イデオンは発動篇だけ見ればよいという風潮があるが、もちろんそんなことあるわけがない。
異星人同士の接触で、誤解が誤解を生むことにより始まる戦闘、その状況の積み重ねの妙を味わうことができるのはテレビシリーズならでは。
ほんのひと言ふた言の台詞だけで、末端の一兵卒までが人生を背負っているかのように感じさせる対話の面白さ、ソロ・シップのクルーの不協和音や、宇宙逃亡を繰り返す中で醸成されていく不協和音の中の調和、みたいなものを味わえるのもテレビシリーズならでは。
「伝説巨神イデオン」という作品は、テレビシリーズ39話の積み重ねと、突然の幕切れの「うそだろー?」という衝撃、それも「残り4話の制作は続けられていて劇場版にまとまるらしい」という共犯的な感覚まで、そのすべてがイデオンなのである。発動篇は、39話かけて高まったイデ圧があってこそ輝く。
伝説巨神イデオン Blu-ray BOX[Amazon]
2012年10月30日
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