(栄輝)>最近、裁判パートだけまとめて読んでるんだけど、集中的に読むと面白いな。
(A機)>先日、電撃ホビーマガジンのバックナンバー解体してたのはコレのためだったんですね。
(栄輝)>AOZはムックが5巻まで出てるけど、裁判パートはすっぽり抜け落ちてるからな。以下、気が付いたことつらつらと。
●「ティターンズ当時のエピソード」と「裁判パート」は、それぞれ時系列順に展開している。
(栄輝)>まったく気付いてなかったんだが、エピソードがコンマ1ずつ増えていくことや、隔月連載で交互に掲載していることまできっちり守られていた。もともと、連載開始時に「さわり」のつもりで飛び石エピソードが挿入されていて、それが原因で混乱していたらしい。
(A機)>でもよくみると連載時にエピソード番号をふりまちがっていて、ムックのほうでさりげなく修正してたりするんですねw
●裁判パートでは最初から「エリアルドの4つの罪状」が明示されていた。つまり、最後の大ネタ「新ガンダムの破壊」もちゃんと最初から予定されていた。
(栄輝)>裁判パートも最初の数回は読んでいたというのに、すっかり忘れていたよ。なぜ新ガンダムの存在が(エリアルドの処刑とあわせて)秘匿されようとしているのか、もきっちり触れられていた。ようはアナハイムの存在なのな。
(A機)>新ガンダムって、ティターンズ独自で開発してたんですよね? ということはアナハイム抜きのガンダム?
(栄輝)>そうらしい。このへんはちょっと複層的な話になっていて、まずエゥーゴ優勢となった0088年時点で、象徴としてのガンダムをティターンズも開発していた、という事実を隠ぺいしたいという連邦の思いがある。ティターンズに新型ガンダムを開発させるだけの予算を与えていた事実の隠ぺい。さらに時期的にアナハイムグループが連邦に大きな影響力を持つようになっていて、アナハイムとしても自分たちの知らないところで作られたガンダムなんてものがあったことになっては困る、ということらしい。
(A機)>なんだか、0083でもアナハイムの試作ガンダムが連邦に「なかったこと」にされた歴史がありますけど、この「なかったことにされたガンダム」ってこれからもいっぱい出てきそうですね。たとえばユニry
(栄輝)>あーあー、そういうことは気軽に指摘しないようにw もともと設定遊びの世界では「プロジェクト・ゼータ」の頃からこういうのはいっぱいあったわけで、実際に「ゼータ」本編で「たくさんのガンダムタイプ」が活躍したんだから、活躍しなかったり世間に知られていなかったりするガンダムがあと何体でてきたところでたいした問題ではないのだよワトソン君。
(A機)>えーと、了解しました、はい。
(栄輝)>ユニコーンについてはわざわざ専用のカテゴリまで用意したわけだし、全面的に肯定していく予定だからそのつもりでな。
●「ティターンズ当時のエピソード」と「裁判パート」は、なるべく内容がリンクするように展開されている。裁判であらそわれている罪状について、「そのとき彼らはどういう状況におかれていたのか、何を考えていたのか」を読者は追体験できるようになっている。
(栄輝)>長く続いていることもあって、なんとなくダレた印象で見られているけど、物語の設計図は最初からしっかり作られてたんだな。「エリアルドの4つの罪状」はストーリーの要所要所でのできごとがそれぞれ問題になってるわけだ。裁判パートだけ読むと、文章量もそれほどではないから思いのほかスピーディな展開だし。ただ、ここ半年くらいは「彼らは命令を守ろうとした云々」「必死に戦っていた云々」「誇り高く理想に燃えた兵士云々」のフレーズが何度もでてきて目に付く。長期連載になってることを意識してわざと重複させてるフシがあるので、単行本化の際には刈り取られる部分かな。
(A機)>今年の春には単行本化、なんて噂もありますけど、どうなんでしょう。
(栄輝)>そう考えると裁判パートはもうすぐ連載終了なのかも。新型ガンダムもあと二カ月くらいでお目見えのようだし。秋頃にはすべて決着ついてるんじゃないかな。
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2007年02月20日
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