世界征服が実行するに値しなくなったのか、世界が征服するに値しなくなったのか、厭世的な気分の中でこの本を読み、考える。
世界を征服したあと、征服者は世界の面倒を見なければならないというのは、巧妙なレトリックではないかと思うけれど、なにしろ「世界を征服したい」のであって「世界を破壊したい」のとは違うのだから、「世界を征服してから、どうしたいのか」は大事な話だ。
本書は、さも「世界征服が可能かどうかを検証してみよう!」というお楽しみ的なタイトルをしている。前半部は実際に「あなたはどの征服者タイプ?」といった愉快な展開をみせるが、ラストに提示されるテーゼはあまりにもシニカル。なんでこんな風にマイルドに世の中を批判できるんだろう。その手腕に嫉妬した。
『「世界征服」は可能か?』[Amazon]
2007年07月11日
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「世界征服」は可能か?
Excerpt: 「世界征服」は可能か?キーワード: 岡田斗司夫、世界征服、組織論、特撮、社会学エヴァンゲリオンで有名なガイナックスの創立者である著者による世界征服論。『ふしぎの海のナディア』の製作の佳境時に庵野秀..
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