古典ラジオがやなせたかし氏を取り上げていて、面白いのだこれが。
やなせたかしは自分の軸足を漫画に置いているつもりなのだけれど、戦後、東京に出てきてから暮らしていくために請われるままにあらゆる仕事をこなしていく。
漫画家としてはヒット作にめぐまれず、10歳下の手塚治虫が漫画界を席巻していく。トキワ荘の若い才能をはじめとする綺羅星たちが筆を振るう中、やなせたかしは漫画家としてはぱっとしないまま、真夜中に詩作をして過ごす。そうして生まれたのが「僕らはみんな生きている」。
氏の半生はNHKの連続ドラマ小説、俗に言う朝ドラになることが決まっているわけだけど、当然このあたりのエピソードも描かれることになるだろう。つまり手塚治虫やトキワ荘の面々の活躍も、構成次第ではいくらでも描くことができるのではないだろうか。
「ブギウギ」の和田勉(に相当するキャラ)みたいに、数話出てくるだけで、それほど絡むことはないのかもしれないけれど、島本和彦の「アオイホノオ」が炎尾燃とそれほど接点のなかった岡田斗司夫をはじめとするDAICON III・VIの顛末についてねっとり描いたように、手塚治虫とトキワ荘ののエピソードを対比的に描写するのも、ひとつの手法ではないかなと思う。
「あんぱん」の放送は1年後(2025年前期)か。ちょっと楽しみになってきた。
2024年03月28日
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