(A機)>量販店では軒並み売り切れとか。魂スペック始まったなとか。
(栄輝)>魂スペックといっても、第1弾のエヴァンゲリオンと第2弾のレイズナーっていうのは、かなり位置づけ違ってたと思うんだ。エヴァ初号機は超合金魂版のリベンジって意味合いもあっただろうけど、レイズナーはプラモデルのR3(リアルロボットレボリューション)にある意味シンクロした「ガンダム以外の80年代リアルロボットの商品化」だろ。
(A機)>R3が先行していたから、強化型レイズナーとの換装、という付加価値を付けたりしていたけど、いちばん話題になったのは台座でしたからね。
(栄輝)>コンピューター・レイの声でしゃべる台座。値段の半分はこいつなんじゃないかって思ったもん。で、じっさいにそういうところが受けていたフシがある。
(A機)>レイズナーというメカのキャラクター付けとしてはナイスな選択だったんじゃないですか。あるとないとで大違い、みたいな。
(栄輝)>そうだな。じゃあドラグナーはどうなのかというと、いわゆるバリグナー、オープニングの大張アレンジしたバージョンと、本編設定に準じた大河原バージョンの両方を販売するという方法なわけだけど、俺は今回のバリグナーしか売れないだろうなと思ってたわけ。ところが、バリグナーに満足した人は「大河原バージョンが待ち遠しい」って言ってるのよ。これも驚き。
(A機)>うーん、ひょっとしてドラグナーに思い入れのある人がじつはけっこうな人数いるってことなんじゃないですか。勝手に「ドラグナーなんてマイナーアニメ誰も相手にしねぇ」って思ってたでしょ。
(栄輝)>いや、そうずばり言われると返答に困るんだけど、そのとおりかもしれない。つーかさ、ドラグナーって「惜しい」ところがいっぱいだし、もともとガンダムの宇宙世紀に相当する新しい宇宙史を構築する、みたいな意気込みで始めたのに、作品自体は迷走したままだったじゃん。だから手放しに「好きだ」って言えないんだよ。
(A機)>そのわりには、この20年間、メカロボの落書きって俺ドラグナー、オレグナーばっかりですよね。
(栄輝)>うおおお、ここではそういう話はしてないのに。
(A機)>べつに隠すことじゃないと思うんですけど。
(栄輝)>そりゃそうなんだけど。結局いまだに「惜しい」って気持ちが残ってるんだろうな。劇中で一度でもアサルトナイフを使ってくれれば…。
(A機)>これはこれで業の深いロボだったんですね。
(栄輝)>安易にロボって言っちゃいけない、こいつはメタルアーマーなんだから。
(A機)>はいはい。
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ラベル:超合金魂