さべあのま『ネバーランド物語』
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全集の第4巻。単行本を読んでいるハズなんだけど、すっかりキレイに記憶から消え去っていたので(やれやれ)、新鮮な気持ちで読むことができました。当時はいよいよこっちの方に向かっていくさべあ作品をどうしたものかと感じていたに違いない。さべあさんの作品って、どんどん柔らかくておだやかでゆるやかであたたかくて…そんな風になっていったんだよね。登場人物が胸を痛めて枕元で泣いていても、どこかやさしい空気が流れているような。若い男性には、それがぬるさに感じられても仕方ないと思わないか? 結婚して子供ができてしまうと、そんな視点のゆるぎないところが、かえって安心できたりするわけで…。
あとがきで少し触れているけど、たしかにこの作品は1本のアニメ作品にすると気持ちいいだろうなぁ。今の技術なら、この作品を見事に料理することだってできるだろう。うまい媒体に乗れば、そういう方法もあるんじゃないかなぁ。さべあ作品再評価から、そんなアクションにつながっていったらおもしろいのに…と思う今日この頃。
2004年03月08日
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