
ゼータガンダムという作品を語るのは難しい。(いわゆる)ファーストと比べても、作品が成立した時代背景が複雑になってるし、その結果としての作品の内容と評価も複雑になっている。世代毎の受け止められ方も驚くほど乖離している。おまけにこの二〇年間で評価の浮き沈みも相当なものだ。
ぼく自身、極私的なゼータ語りをいくつもエントリーしているけど、包括的にゼータをとらえるのは難しく、また、そこまで付き合うのはいかがなものか?とも考えてしまう。ゼータとはそういう作品なのだ。
ともあれ、二〇年の時を経て甦るゼータを前に、いろんな人が熱く語っている姿は、それだけで面白い。
じつは、「本当はゼータガンダムなんかよりももっと評価するべき富野作品、いっぱいあるよね」と思っている。が、あの苦くて生き辛かった時代を反映した「機動戦士Ζガンダム」という作品がこうして甦ることができるなら、そのことをフラットに受け止めるのもわるくはないだろう、とも。