[Amazon] [bk1]
このタイトルを聞いたときは「とうとう小説の書き方まで漫画でないと説明できない時代になってしまったか」とあきれたものだが、それもまたよし、横山えいじ様の新刊とあらばなおのことよし、と飛びつく。すがやみつる氏のするどい視点は、文章修行を志す諸兄にはたいへん役立つことと思う。
読んでいて興味深かったのは、主人公が繰り返し「君はなぜ書くのか?」と問われること。業界スレしてしまった先輩が、書くことに対する情熱を失ってしまったと自己分析している姿もグサリときた。
「人はなぜ生きるのか?」。人生の局面において、繰り返し問われ、自問するだろう。人生の仕組みとか裏側の事情とか、そんなものばかり頭に入れてばかりの現代人は「生きる」という行為そのものにスレてしまっているのではないか。生きることは苦しみ続けることかもしれない。が、それでも生きるのだ。気が付けば、生きること自体が楽しくて仕方ない。そんな大先輩たちを見習いたい。
2005年11月05日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック
「マンガでわかる小説入門」
Excerpt: 「マンガでわかる小説入門」 すがや みつる:構成 横山 えいじ:作画 ダイヤモンド社/2005.10/1429円 小説家志望もブロガーも文章が苦手な人もいらっしゃい! ..
Weblog: 月灯りの舞
Tracked: 2005-12-27 14:03
ストーリーの基礎
Excerpt: 漫画を描くのに欠かせない要素の一つとして「ストーリー」があります。人によってはストーリーだけで読者を引き付けられると言うくらいですから結構重要な要素です。しかし一言にス..
Weblog: 画力向上ガイド - 絵心をアップしてイラストや漫画のレベルを上げよう
Tracked: 2006-02-28 14:41