2008年06月03日

島本和彦『新吼えろペン』第10巻

「描く抑止力」なんて地口ひとつでここまで描くのか、とあきれかえる第十巻。おもしろいかおもしろくないか、といった判断基準を吹き飛ばすオンリーワンな作風はあいかわらずだが、そこに迷いや倦怠がじわじわと染み出しているのが垣間みえるのもまたあいかわらず。
メタマンガ的な構造をかかえつつも、理系的でもなく文系的でもなく、どちらかというと体育会系なんだろうけど、そこまで肉体派でもなく、ひたすらに脳内体力(言い換えるなら大言壮語)だけで描き続ける島本和彦。

商品イメージ 
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そういえば文庫版『燃えるV』の2巻が発売されるのを心待ちにしているのだけど、いったいいつになったら出るのやら。
posted by 多村えーてる at 08:53| 奈良 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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