2024年06月07日

ユニコーンウォーズ

コロナで公開日に行けなかったので、劇場作品が渋滞を起こしていてつらい。
まだ体調は万全でなかったけど、ただでさえ上映回数が限られている本作、二週目にして夜の1回上映になっているので、このままだと前売券が無駄になりかねないので映画館に。

劇場で予告を見ていたので、エグい話だというのは理解していたけど、最初から最後まで凄まじかった。

主人公たちはテディベアなので、「カワイイこと」は美醜の基準になってるんですな。そういったちょっとズレた価値観で描かれるマチズムやらホモソーシャルやら。

カワイイを競うくせに、すぐに感情的になってケンカを始めるし、指先からツメが出て相手を切り刻む。

「ペンギンズメモリーってこんなだったのかな」とか思いつつ(うそです。見ている間は圧倒されて考える余裕なかったです)。

「地獄の黙示録」の如き森の行軍。ドラッグムカデを食べて理性のタガが失われる狂気の夜。ついに遭遇するユニコーンとの戦い。

繰り広げられる狂気の惨劇に、感性が麻痺していく。
狂気に狂気が襲いかかり、狂気が上書きしていく展開。

一番の狂気は、小学校低学年と思われる子供2人を連れてきていた父親がいたことですかね。まさか知らなかったなんてことはないだろうし、見終わってから、子供たちとどんな感想を言い合うんだろうねあの男性。子供の人生に、どういう影響を与えたかったんだろうね。
 
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2024年05月26日

好きでも嫌いなあまのじゃく

「コロリドのオリジナルに名作ナシ」の法則がまた強化されることになってしまった。
キャラデザ良し、作画良しなのに、お話しはいつもお粗末。後半でグダグダのわけわからん状態になる。それがコロリドのオリジナル作品のいつものパターン。
おまけに公開同日にネトフリで公開するという。「劇場公開された(映画作品)」という実績づくりのためだけの劇場での公開。わかっていて行ったのだからおめでたいね。
 
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2024年05月24日

ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉

さすがのCygames。
堂々たる映画作品。

ジャングルポケット、アグネスタキオン、それとマンハッタンカフェもそうなのだが、最後に挑み、乗り越えるべき相手は自分自身という物語(カフェが追いかけている「彼女」もそうだよね?)。

主人公のジャングルポケットはワイルドなイメージだけど、まわりの人間は例外なく「ポッケ」「ポッケちゃん」と呼んでいて、そのギャップがなんだか愉快だった。

レースを重ねるごとに、実況の島本さんのテンションが右肩上がりに上昇していくのが見どころ(´_ゝ`)
 
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション後章

まさか門出がただのセリフのあるモブのようなポジションにまで引っ込んでしまうとは思いもよらず。

大葉くんがほぼ主人公としての立ち位置となり、凰蘭も破天荒さが薄れてヒロインのように。

そういったシフトしていくキャラクターの配置をどう受け止めていけばいいだろう?
 
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2024年05月18日

トラペジウム(2回目)

青春の過ちを描いた作品だったとあらためて思う。

1回目の視聴で衝撃だったシーン。
母親に向かってうつむきながら「私って嫌な奴だよね」とつぶやく主人公。
そばまで近寄って肩にそっと手をのせた母親が言う。
「そういうところもあるし、そうでないところも、ゆうにはあると思うよ」。
2回目の視聴でもこの返答はズガンときた。

「そんなことない、あなたはいい子よ」みたいなこと言わないんだよね。
でも母親に対して反抗的な態度を取ってたわけでもないんだよ。

このあと、ベランダに座り込んで大泣きする。
彼女が涙を見せるのは、この時だけだ(もしかしたら走り回っているところで少し泣いていたかも)。

トラペジウムは、過ちと、間違える自分自身を受け入れて前に進む物語。
それは不等辺な四辺形だったかもしれない。だがそれは、美しく輝く。

そんなこと、本人たちも気付いていなかったかもしれない。
シンジのカメラはそれを捉えていた。
エンドロールも、シンジがカメラを構え、大写しになるレンズ、そしてまだ何者でもなかった彼女たちの輝きを定着させたカットがラストに提示される。

これを「L判プリント」と称して配布する二週目特典。
 
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i☆Ris the Mobie Full Energy!!

i☆Risもアニソンという接点しかない自分がのこのこと出かけていって大丈夫か? と不安はあったけれど、劇場公開されるアニメ作品ということで見てきました。
キャラデザが可愛い。本人たちをモーションキャプチャしているだろうCGによる歌のシーンもいい感じ。時折挟まる自虐ネタも笑える。
しかし、根本的な筋立てを放棄しているというか、未就学児童向けアニメのレベルを貫いているのはちょっとした驚きでした。
 
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2024年05月11日

トラペジウム

利己的な振る舞い、傲慢さ、過ちの数々が美しく、いびつな不等辺四辺形のまま輝く。
それは美しく、それ故に残酷。
『オッペンハイマー』に通じるなんともいえない感情にとらわれる。

トラペジウム〖Trapezium〗
〔不等辺四辺形の意〕
オリオン星座のオリオン大星雲の中にある四重星。四つの星はいずれも高温度星で、この光で大星雲は輝いている。(大辞林 第四版より)

あまりに秀逸なタイトルに、嫉妬すら覚える。
世間ではどうやら正しく評価するのが難しいらしい。
主人公の態度がサイコパスだとか、中途半端だとか。

きれいな答えなんて出るわけがない。
主人公が最後に告げた言葉すら共感できるものではない。
まるで美しい思い出だったかのように流れるエンドロールも。
すべてが残酷なまでに美しく、美しいがゆえに残酷。
 
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2024年04月27日

ゴジラxコング 新たなる帝国

「今まで一番笑ったゴジラ映画」という誰かの感想が一番ぴったりくるかもしれない。ボクも中盤あたりから何回もゲラゲラ笑いながら観ました。

スタッフは「ゴジラ映画ってお馬鹿なところあるじゃーん」みたいなことを完璧に学習してこのプロットを組んだのではないかしら。映画が始まった直後からエンドロールが流れるまで知能指数が極限まで下がったフィルムが流れ続ける2時間。

人間たちのセリフは、ただただ「もっともらしいことを言う」に徹していて何ひとつ論理的ではないし、物語を牽引することはない。後半はずっと棒立ちで怪獣たちのプロレスを見守ってるだけですからね。

ゴジラとコングは対面したら殺し合い必至なので、ずっと別々の物語が続く。厳密にはコングがようやく同胞と思われる連中と出会ったと思ったらスカーキングっていうヤンキー猿が仕切っていて……みたいなゴリラ社会のいざこざが延々と描かれ、合間にゴジラがどこぞの怪獣を退治したり「原発を襲って放射線を吸収したり(ふわっとしたハリウッド核解釈)したり」が挟まれる流れ。

ゴリラは人間のような言語は使わないので、ノンバーバル・コミュニケーションが延々と繰り広げられる。ゴジラも吠えるしかないし、先程述べたように人間たちもまともに役に立たないので、結果的に5才児でも理解できるレベルのことにすべてが終始していく。そういう映画構造になっているんだよね。

「モンスターバース」の最先端がここまで脳みそ空っぽで楽しむ「しかない」映画になるだなんてね。
ひたすらゲラゲラ笑って、終わったら「あーアホなもん観せられたなぁ」とニコニコぼやきながら帰る。そういう感覚で楽しむ作品。いちばん変なことになっていた頃のゴジラ映画って感じで。そうだよな、ゴジラ映画ってこういうところもあった。スタッフ自覚的にやってるんですかねぇ。
 
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2024年03月23日

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章

デッドデッド
デーモンズ
デデデデ
デストラクション
前章

原作コミックの「あの感じ」がうまくアニメーションに落とし込まれていてとてもよかった。「主人公2人の声を当てているのがプロの声優じゃないらしい」ぐらいしか理解していなくて、いまだにどういう人たちなのかいまいち理解していないぐらいなんですが、2人とも馴染んでいてとてもよかった。

仲間の一人が亡くなったあたりまでしか読んでいなかったので、後半の小学生時代の展開には仰天したのですが、どうやら原作コミックでもわりと後半に出てくるエピソードのようですね。前後編にするにあたって、うまく再構成しているっぽい。

200館を超える大規模興業なんですが、客足はいまいちな様子。
プロモーション不足じゃないかな。これぐらいの規模になると、作品の内容や傾向よりも、どういうプロモーションを打つかのほうに左右されるのは明白なんだし。

コマとコマがつながっていないような、ところどころページとページが分断されているような、あのバラバラな感じや、グダグダとしたJKライフと紙一重のところで展開されている殺伐とした何か、おかしくなってしまった大人や級友。ずっと続くと思っていた退屈な日々、「終わりなき日常を遊べ」が何かをきっかけに喪失される予感。人類終了まであと半年。そんなダラダラと間延びする日常と背中合わせの危機。後章が待ち遠しい。
posted by 多村えーてる at 21:00| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | MOVIE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする